◆月刊*パクス5月号

【2013年5月号目次】

 

■はりきゅうステーション

 『漢方薬のタイプ』栄島英剛

 

■からだのふしぎ

 『骨がスカスカに?』 坂東臣政

 

■月刊*この人

 『女性鍼灸師』湯浅佳子

 

■アロマ&美容鍼灸ルーム便り

 『アロマで虫除け』 森麗美

 

■小さな幸せ

 『春の旅編』 寺田薫子

 

■復帰のご挨拶 鈴木英理子

 

■健・美のための食材豆知識

 『女性のための大豆』 皆藤聡美

     

■編集後記&お知らせ

 

 

◆はりきゅうステーション15 漢方薬のタイプ  榮島英剛

漢方薬は生薬(しょうやく)からなります。生薬とは牡蠣の貝殻、シカの角、葉、根っこ、果実、石膏などです。

 

神農本草経(しんのうほんぞうきょう)という中国最古の薬物書に365種類の生薬(植物252種類、動物67種類、鉱物46種類)が載っています。

 

神農(しんのう)という伝説の人物が、自分で全て服用して何に効くか試しました。(そのため1日70回も毒にあたったと言われています)

 

漢方薬には様々なタイプ(粉、粒、液体があります。)があるので簡単に説明します。

 

 

…漢方薬の様々なタイプ一覧…

 

煎じ薬(せんじやく:液体)
 生薬を鍋などで30分ぐらい煮だし抽出したもの。手間がかかりますが良く効きます。

 

丸剤(がんざい:丸い粒)
 生薬をハチミツなどで丸い形に固めたもの。

 

散剤(さんざい:粉末)
 生薬を粉末にたもの。

 

膏薬(こうやく:塗り薬)
 生薬の成分を抽出し、ワセリンなどで固形にしたもの。皮膚の疾患や痔などに使います。

 

エキス剤
 煎じ薬、丸薬、散薬の成分を濃縮したのもので、液体、顆粒、カプセルなどの加工されたもの。手軽で飲みやすいです。

 

薬自体の効能だけではなく、香りや味も漢方治療にとっては重要な要素です。ですから、自然に近い生薬を使った煎じ薬が一番効きます。

 

 

◆からだのふしぎ~18 骨がスカスカに?   坂東政臣

骨粗しょう症という名前を聞いたことがある方は多いと思います。骨粗しょう症とは骨量が減少し、骨が脆くなって骨折しやすくなった状態のことです。

 

本来骨折は体に強い外力が加わって起こりますが、骨粗しょう症になった骨は部屋でちょっと転んだり、

ベッドから落ちただけでも折れてしまうことがあります。

 

なぜ骨が脆くなってしまうのか?

 

骨組織は、生成と破壊を繰り返し行っています。成長が止まった大人でも、骨は約150日周期で古い骨から新しい骨へと再構築を繰り返しています。

 

骨組織の中では「骨芽細胞」が骨の生成を、「破骨細胞」が骨の破壊を担っています。そして、両者の働きは様々なホルモンや運動の作用(骨にかかる重力)などによりバランス良く保たれています。

 

この生成と破壊のバランスが崩れることで、骨量が減少しスカスカになってしまった状態が、骨粗しょう症です。

 

特に女性は閉経後にエストロゲという女性ホルモンの分泌が減少するため、骨粗しょう症になりやすいといえます。

 

エストロゲンは、間接的に破骨細胞の働きを抑制する働きがあり、エストロゲンが減少することで破骨細胞が活性化し、骨破壊が亢進してしまい、骨密度が減少してしまいます。

 

また、加齢に伴って、骨芽細胞の働きは減退してしまうので、その結果、骨の破壊が生成を上回り、相対的に骨量が減少する場合もあります。

 

骨粗しょう症で一番気をつけなければいけないのは骨折です。

 

特に足のつけ根を骨折した場合は治るまで歩けないケースがほとんどで、高齢者の場合寝たきりの原因になることもあります。

 

骨粗しょう症の方は骨折に気をつける必要がありますが、その際最も重要なのは運動です。

 

足腰の筋肉を鍛えることで骨折の原因となる転倒を防ぎ、また、骨折しやすい足や背骨の強化にも役立ちます。

 

高齢者や閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいので、体操や歩行などの軽い運動で、転倒や骨折を予防しましょう。

 

 

◆月刊*この人~10 女性鍼灸師   湯浅佳子

女性の患者さんは女性の先生の施術を希望されることが多いです。同じセクシャリティーだと安心できるという方が多いようです。

 

鍼灸治療は施術のために背中やお腹など肌を出すこともあるので、そういった面で安心感もあるのでしょう。生理のことなど何となく男性の先生には話しにくいという方もいらっしゃいます。

 

が、しかし待ってください。女性ってだけで選んで良いんですか?

 

良く考えれば、女性の先生だから無条件に安心できる、同じ女性として共感してもらいやすい、話しやすい、ということはりませんよね。それに、女性だから鍼や灸が上手い、腕が良いっていうのもおかしいですよね。

 

鍼灸の腕や患者さんの立場に立てるかは個人の資質であって、性別で決定されることではありません。ですから、鍼灸院、鍼灸師を選ぶ際には色々な側面を考慮してじっくりと選んでくださいね。

 

そして、女性鍼灸師の立場から鍼灸師として思うこと。

 

女性鍼灸師が良いからと言う理由で患者さんの選んでもらっている段階では、女性の鍼灸師もまだまだだ頑張らないといけないということです。このことは、私も肝に銘じながら治療をしていました。女性スタッフにもそのことは折に触れ話しています。

 

「女性の先生が良いから」ではなく、女性男性抜きにして「〇〇先生の治療が良いと聞いて」と言って選んでもらえる鍼灸師にいつの日かなりたいし、スタッフにもそうなってほしいと思っています。

 

もちろん、パクスの女性の先生は(もちろん男性の先生も)、患者さんの立場に立てる熱心な先生たちですが、女性鍼灸師はそういった事情や状況をいつも頭の片隅に置いて忘れることなく、自分の本当の実力を冷静に判断し、過信することなく、一鍼灸師としてより良い鍼灸医療を提供するために日々臨床に臨まねばなりません。

 

 

◆アロマ&美容鍼灸ルーム便り~17 アロマで虫除け   森麗美

今回はエッセンシャルオイルで作る虫除けスプレーを紹介します。殺虫剤のように虫を殺す効果はありませんが、蚊などの昆虫は特定の香りを嫌います。

こうしたエッセンシャルオイルを身にまとうことで、蚊は近寄るのを嫌がる為虫に刺されにくくすることができます。

虫除け効果のあるエッセンシャルオイルで代表的なものはシトネラ、レモンユーカリ、ゼラニウム、レモングラスです。どれか1つだけを使っても、複数をブレンドしても構いません。

〈作り方〉
キャリアオイル5mlをビーカーなどの容器に入れ、エッセンシャルオイルを10滴加えた後混ぜ合わせます。その後、スプレー付き遮光瓶に移して水45ml を加えます。使用時に良く振ってからお肌の露出している所にスプレーして下さい。

〈注意〉
香りがしなくなる前にこまめにつけ直して下さい。水と合わせたエッセンシャルオイルは長持ちしませんので2週間を目安に使い切って下さい。

 

  アロマ&美容鍼灸ルーム

 

 

◆小さなしあわせ~16 春の旅編   寺田薫子

 

青森、奥入瀬、十和田湖へ旅をしました。

 

横浜から季節は二ヶ月ほど遅く、ソメイヨシノは八分先で新緑もこれから。。ですが、雪解けの水があるので水量は今が一番だそうです。

 

3時間のハイキング。

 

季節を遡り、春のエネルギーにすっかり元気を貰った女同士の旅でした。

 

 

◆復帰のご挨拶  鈴木英理子

 

2012年の2月から産休・育休に入らせて頂いておりましたが、この4月に男児を出産し、1歳になったのを機に、先月から日曜日だけの勤務で復帰しています。
 
実際に出産し、子育てしてみることでようやく実感できたことがたくさんありました。
 
自分には関係ないと思っていたおっぱいトラブル、姿勢さえ良ければ大丈夫なのではと甘くみていた授乳による肩凝り、腕力はあると思っていたけれど、やっぱり罹った腱鞘炎、などなど・・・。

 

色々な形でこれらの経験を活かしていきたいと思います。
 
そういえば・・・、復帰前に息子を連れてパクスを訪れた際、「あー、やっぱりいいなぁ。落ち着くなぁ」と思いました。

 

この感覚を忘れないよう皆様をお迎えすることができればと思います。

 

 

◆健・美のための食材豆知識~1  女性のための大豆 皆藤聡美

今回は私達の身体作りに欠かせない食材について書いてみようと思います。

 

ここ最近日本の食文化は欧米化になっています。魚より肉、ご飯よりパンや麺など…。しかし、日本では私達が生まれる遥か昔からずっと主食は米、主菜は魚、副菜は野菜といった内容でした。

 

よって魚を消化するための酵素の働きは備わっているものの、肉類を消化するための酵素は未発達のため、消化するのにかなりの時間を必要とするようです。(胃の中に最大で72時間入っているそうです)そのため胃にかなりの負担をかけているようです。

 

身体を作るのにたんぱく質は欠かせません。しかし摂りすぎると胃に負担をかけるとともに、余った栄養素は脂肪として蓄えられてしまいます。

 

そこで胃にも優しく、安価で手に入る「大豆」に注目して頂きたいと思います。

 

大豆にはたんぱく質、糖質、脂質、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミンE・B1、葉酸が含まれてます。しかし大豆にはコレステロールが全くありませんので、「脂質」と聞いてびっくりされた方、ご安心ください!

 

また大豆たんぱく質の消化吸収率は納豆で91%、豆腐で95%であり、栄養価が高いうえ、胃に負担をかけない優しい食材とも言えます。

 

さらに、総コレステロールを低下させる大豆レシチンビフィズス菌を増殖させる作用があるオリゴ糖
抗酸化作用、さらに血中脂質を低下させる大豆サポニン女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボン。

 

イソフラボンとエストロゲンは科学構造か似ていることから減少したエストロゲンを補う、また増えすきたエストロゲンを抑制する効果があり、女性ホルモンのバランスを整える役割を担うそうです。

 

またエストロゲンは「女性らしを引き出し、肌のつややかなきれいな髪をつくり、心も身体もいきいきさせる」という働きもあるのでお顔の悩みでお困りの方にも注目して頂きたい食材と思います。

 

しかし、栄養価が高いからといってたくさん摂りすぎるのはよくありません。食品安全委員会は大豆イソフラボンの摂取量を57.3mg/日を推奨しています。

 

【大豆食品100g中のイソフラボンの含有量】

大豆…140.4mg
煮大豆…72mg
きな粉…266.2mg
豆腐…20.3mg
おから…10.5mg
納豆…73.5mg
味噌…49.7mg
醤油…0.9mg

(豆乳は調整、無調整によって変わりますのでパッケージをご参照ください)


料理の一品に大豆食品をぜひ加えてみてください!

 

 

【編集後記】

〇鍼灸師になる前や大学時代、編集や物を書く仕事をしていたこともあって、文章とは本当に人柄や個性が出るなぁ…と毎回先生たちの原稿を読む度に思います。先生たちの文章はいつも楽しく読ませていただいていますが、一般的な話として、どんなに文章力や表現力があっても取り繕った文章は文章だし、不器用な言葉でも自分の頭や身体で考えた文章は真の説得力があるなぁと履歴書や志望動機を読む度に思います。

 

〇皆藤先生の大豆の話、女性としてとても参考になりますよね。ただ、大豆は放射性物質の汚染を気を付けなければならない食材ですから産地は良く見てご購入ください。

 

〇沖縄は梅雨入りしたとか。梅雨時期は体調を壊しやすい季節です。セルフケアについてはこちらをご参考ください。事前事前にやっておくと身体は随分楽です。

 

〇私の近況報告。主婦業がメインで、パクスの裏仕事をやっています。ママチャリは暑くなってくると大変ですね(^_^;) 院長と仕事の復帰について色々と話しています。まだまだ先になるとは思いますが、青写真は出来てきました。新しいコンセプトで私らしくできることを今から考えてワクワクしています。