◆月刊*パクス3月号

【2013年3月号目次】

 

■はりきゅうステーション

 『花粉症のセルフケア』栄島英剛

 

■からだのふしぎ

 『涙』 坂東臣政

 

■パクスあれこれ

 『パクスの3.11』湯浅佳子

 

■アロマ&美容鍼灸ルーム便り

 『精油の活用方法・ユーカリ編』 森麗美

 

■小さな幸せ

 『~2年~編』 寺田薫子

     

■編集後記&お知らせ

◆はりきゅうステーション13 花粉症のセルフケア  榮島英剛

花粉症が辛い季節です。来院される患者様たちもお悩みの方が多いです。東洋医学的なセルフケアはこちらをご参照ください。

 

今回は自宅でできるリラックス法も兼ねた花粉症ケアについてお伝えします。

 

花粉症は簡単に言えば、東洋医学ではのぼせた状態です。上に上に気がいってしまう(のぼせる)ことで、頭部の症状=目や鼻のかゆみ、くしゃみ、鼻水、涙、顔の皮膚のかゆみ…などが出てきます。

 

自宅でできるケアの一つに足浴をお勧めします。足を温めることで気が下がり(のぼせが改善して)、症状が楽になります。足浴のお湯にスッとする香りの、精油などを入れても良いかもしれません。

 

また、足浴しながら、ヘアブラシで軽く頭頂部や側頭部を叩くと、頭がすっきりします。あまり叩きすぎると、刺激が強くなり余計にのぼせますから、気持ち良いぐらいに30秒ぐらい軽く叩いてみてください。

 

足浴は冷え性の方や花粉症以外でも肩こりや頭痛など上半身に症状がある方にお勧めです。お風呂より少し暖かいぐらいのお湯に足だけ浸かってのんびりしてみてください。気持ちも落ち着いておススメです。

 

 

◆からだのふしぎ~16 涙   坂東政臣

悲しいときや嬉しいとき、自然と涙が流れることがありますよね。悲しいときは沢山泣くとスッキリすることも多いです。

 

しかし、そもそもなぜ感情によって涙がでるのでしょうか?

 

涙には「基礎分泌」、「反射性分泌」、「情動性分泌」などの種類があります。

 

基礎分泌とは瞬きするたびに分泌され、常に眼球を流れている涙のことで、角膜や結膜の表面に潤いを与えて酸素や栄養を供給し、眼が細菌などに感染しないようにする働きをしています。

 

反射性分泌とは眼にゴミなどの異物が入ったときにそのゴミを排除するために流れる涙のことです。

 

そして情動性分泌、この涙が喜怒哀楽などの感情によって流れる涙で、分泌は自律神経と密接な関わりがあります。

 

自律神経は、私たちの意思とは関係なく内臓や血管などをコントロールしていて、心臓を動かしたり、体温を調節したり、呼吸や食べた物を消化するさいにも働き、私たちの体や心を安定させ、快適な状態にキープするために働いています。

 

交感神経は緊張や興奮などストレスがかかっている状態で働き、副交感神経はリラックスしている時に働く神経です。この2つの神経が切り替わることで身体のバランスが保たれ快適な状態をキープしています。

 

この自律神経が人の感情の動きによって刺激を受け興奮状態に陥ったときにでるのが、いわゆる感情による涙なのです。

 

緊張や興奮などストレスがかかっている状態では交感神経が優位に働くのですが、感情が高ぶって溢れる涙は副交感神経が優位に働いて分泌されます。

 

例えば、失恋して悲しみにくれて涙を流すときはストレス状態にあり、身体は交感神経が優位に働いています。そこで、自律神経のバランスを保つため一時的に副交感神経が優位に働き涙が溢れてきます。

 

リラックス状態で働く副交感神経が機能することでストレス状態をリセットさせる効果につながるのです。 よく、泣いてスッキリしたというのは副交感神経が働いているからと考えられています。

 

また、感情的な涙にはストレスを受けた際に身体内部に分泌されるストレス物質が含まれ、涙にはこのストレス物質を排出する役目もあると言われています。

 

泣きたいときには沢山泣いてストレス発散することは、身体の面からみても良いことなんですね。

 

 

◆パクスあれこれ~9 パクスの3.11   湯浅佳子

2011年3月11日。その日は、榮島先生、鈴木先生、私・湯浅が勤務していました。

 

突然の揺れに、すぐに収まるのだろうと思いながら、非常口のドアを開けに行きました(関東に住んでいる人間は地震慣れしていて、ちょっとした揺れでもそんなに動揺しませんが、その時の揺れは今まで経験したことのない揺れでした)

 

ドアストッパーが見当たらず、非常口のドアを持って開けたまままま玄関に立ちつくしていましたが、揺れは次第にひどくなり、受付のウォータサーバーは倒れ、菩薩様は飛出し、立っていることが出来なくなりました。

 

パクスの災害マニュアルに従って、他の先生たちはすぐに患者さんの鍼を抜いて、ベッドの下に隠れるように誘導。

 

皆ベットの下に隠れ、置物や本が落ちたり、戸棚が倒れたりするのを見て、「もしかしたらここで私の人生は終わるのかもしれない」と思いながら、「患者さん私たち、みんなを助けてください」と神様か何かに何度も必死にお願いしていました。長い揺れでした。

 

その後揺れが収まり、患者さんたちと非常階段から避難(エレベーターは止まりました)。パクスの近くにある大きなマンションの広場に行った時、2回目の長く大きな余震が起こりました。地面はグニャグニャ揺れる感じで、見上げれば酷く左右に揺れているビルもありました。

 

のちにニュースで知りましたが、パクス周辺は震度5強だったそうです。その後の街の混乱は皆さんもご存じだと思います。街は帰宅困難者で溢れ、お店から食料品は消え、大きな津波が来たことを知りました。

 

パクスも海の近く。ある患者さんの話では、地震の後、潮が引いて近くの川の水はとても少なくなっていたそうです。

 

そして、翌日から次々に爆発していく福島第一原発の映像を見て、どうしたらいいのか…途方に暮れました。

 

余震や原発事故の影響で患者さんの来院は困難となり、パクスでスタッフは地震の片づけをしながら、止まらない余震に怯え、原発の爆発映像を見てただ安全、問題ないという報道に不安を覚えていました。

 

あの時、どこのテレビニュースでも「水素爆発です」「すぐに人体に影響は出ません」「事故のレベルは深刻ではありません」「神経質にならないで」「過敏にならないで」と報道されていました。しかし現実は放射性物質はばら撒かれ、取り返しのつかない未曾有の放射能汚染が今でも続いています。チェルノブイリと同じレベル7でした。

 

あの時のキャスター、コメンテーター、専門家たちは、まるで何事もなかったかのように今も普通にテレビに出てています。私たちを被曝させた人たちでもある責任はどうなったんだろう…、何も思っていないんだろうか…、と今でもテレビでその顔を見るたびに思います。腹が立ちます。

 

もうあれから2年が過ぎました。

改めてあの時のことを思い出してみようと記してみました。

 

 

追記:原発事故が起ってからパクスで行っている「パクスお茶会~子どもたちを放射性物質の汚染から守ろう」を私の諸事情で随分長く開催できませんでしたが、もう少しだけ落ち着いたらそろそろ開催しようかと思っています。開催日が決まりましたら、ブログツイッターにてお知らせします。

 

 

◆アロマ&美容鍼灸ルーム便り~15 精油の活用方法・ユーカリ編   森麗美

今回はコアラの食べ物として良知られているユーカリの精油の活用方法について紹介します。

 

ユーカリは抗菌特性の他、消臭効果にも優れており、ハウスキーピングにも便利に使うことができます。

 

霧吹きに30mlの水にユーカリを10滴程度落として室内に軽くスプレーするとお部屋の空気を浄化すると同時に嫌な匂いを取り除くことができます。

 

レモングラスとブレンドして強めに香らせるとタバコの匂いを消してくれます。

 

拭き掃除や洗濯時に2~5滴加えると香りを楽しみながら化学薬品を使わないナチュラルでオーガニックなハウスキーピングをお楽しみ頂けます。 是非お試しください。

パクス付属・アロマ&美容鍼灸ルーム

 

 

◆小さなしあわせ~14 ~2年~編   寺田薫子

3月。

 

震災から2年が経ちましたね。

この時期、新聞などで、津波でご家族を亡くされた方のインタビュー記事を読むと、自然に涙が流れます。

この涙は、お気の毒に。というような、簡単な同情心などではなく、日本人として、、いえ、もっと大きく同じ人間としての、自然な涙なんでしょうね。

被災地の方になんの力にもなれず、忘れたかのように、自分の日々に忙しいしている事が恥ずかしくなる3月です。

でも、その感覚は大切で、逃げずに向き合うべし。と思うのです。

 

 

【編集後記etc】

〇今回も予定通り発信できました。何事もなく過ごせた日々に感謝です。

 

〇月刊*パクスで何か取り上げてほしいもの。知りたいことなどがあれば来院の際にスタッフまでお知らせください。全部できないかもしませんが、なるべく反映したいと思います。

 

〇花粉シーズン真っ盛り。お辛い方も多いかと思います。花粉症のケアはこちらをご参照ください。

 

〇4月より日曜日の診療を開始する予定です。月~日まですべての曜日で治療が対応できるようになります。詳細が決まり次第お知らせ致しますが、ご予約などはお気軽にお問い合わせください。

 

 

〇私の近況報告です。もう1年ほどパクスに行っていないので私のことをご存じない方も増えてきましたが、パクスにはずっと長くホームドクター的な感じで来院されている長いお付き合いの患者様もたくさんいらっしゃいますので、ご報告させて頂きます。小さな大切な人は今年から幼稚園に復園しました。まだまだ疲れやすく午前中のみの登園でゆっくりゆっくり頑張って通っています。私はママチェリで毎日走り回っています。ありがとうございます。

ゆあさ