◆月刊*パクス3月号

【2012年3月号目次】

 

■はりきゅうステーション

 『漢方薬について(葛根湯)』栄島英剛

 

■からだのふしぎ

 『低血圧と貧血のはなし』坂東臣政

 

■パクスあれこれ

 『岡山井原分院』湯浅佳子

   

■アロマ&美容鍼灸ルーム便り

 『ごあいさつ』森麗美

   

■小さなしあわせ

 『成長の季節編』寺田薫子

 

■からだがよろこぶレシピ

 『春キャベツと油揚げの柔らか煮』吉井まゆ子

 

■編集後記&お知らせ

 

 

◆はりきゅうステーション~9 漢方薬について(葛根湯)   栄島英剛

漢方薬の中で有名なもので葛根湯(かっこんとう)があります。漢方薬を飲んだことがない人でも葛根湯の名前ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

風邪をひいたときに飲むものだと思っている人が多いと思います。間違えではありませんが、症状を見極めて飲まなければ効くものも効かなくなってしまいます。

 

葛根湯が効く風邪の症状は、寒気がする、首筋や背中がこる、頭痛や筋肉の痛みがあり、発汗はしていない時などです。あと比較的体力のある時。東洋医学では“太陽病表実証(たいようびょうひょうじつしょう)”という風邪の段階になります。

 

何でもかんでも“風邪には葛根湯”と思ってはいけません。効く場合と効かない場合があるのです。

 

風邪ウイルス(東洋医学では邪気)が体に入って間もないときに飲めれば、飲むタイミングとしてはバッチリです。体に入ったばかりの邪気を汗をかくことによって体の外に出し風邪を治します。

 

汗をいつも以上にかいていたり、熱が出ていたり、鼻水が黄色くなっている状態で飲んでもあまり効果は期待できません。要するにゾクゾクっとして風邪をひきそうだなと感じた時に威力を発揮します。

 

漢方薬は、生薬(しょうやく:自然の草や木など)の組み合わせでできています。

 

葛根湯の生薬は葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)です。それぞれに作用がありますが、これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

 

 

◆からだのふしぎ~10 低血圧と貧血のはなし  坂東政臣

健康診断で血圧が低いといわれたり、血液検査で貧血といわれると、急にメマイがするような気分になりませんか?

 

この低血圧と貧血の2つは、どちらも立ち眩みやメマイを起こすことから、混同してしまう人も少なくありません。しかし、実際はこの2つは別の物です。今回はそんな低血圧と貧血についてお話します。

 

 

まず、血圧とは、心臓から血液が押し出されるときに血管内にかかる圧力のことをさします。

 

この圧力が常にかかりすぎている状態が高血圧、逆に圧力が足りない状態が低血圧です。ここで重要なのは「血液の流れ方」になります。

 

一般には最高血圧が110~100mmHg以下の場合を低血圧症といい、多くは特に原因の明らかでない遺伝的な体質によるもので、やせた女性に多くみられます。

 

 

また、急に立ち上がったりした時に、めまいや立ち眩みを起こすものを起立性低血圧といいます。

 

これは、自律神経のバランスが崩れて血管の収縮や拡張がうまく働かない場合、重力の作用で血液が下半身に集まり、脳に十分供給されないために起こるものです。

 

 

一方、貧血で重要なのは、「血液の成分」です。貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足している状態をさします。

 

最も多いのはヘモグロビンの材料である鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血で、思春期の女性に多くみられます。次いで多いのが出血性貧血で、この2つが貧血の大部分を占めます。

 

貧血は女性に多い悩みですが、これらの背景には、月経による出血や妊娠、成長などで赤血球需要の増大があり、その結果相対的に赤血球の産生が追いつかなくなって起こる場合が多いといわれています。

 

低血圧も貧血も、脳や体のすみずみに十分な酸素が行きわたらない結果、全身倦怠感やメマイ、立ち眩み、動悸、息切れ、頭痛など様々な症状が起こります。

 

 

これらの症状を改善するには、以下のことを心がけましょう。

 

1.規則正しい生活を送る。
2.ストレスを解消する。
3.バランスの良い食事を摂る。

(特に貧血の場合は、普段からレバーやひじきなど、鉄分を多く摂るように心がけましょう。鉄分を摂る場合はビタミンCも一緒に摂取すると効果的です。)
4.ウオーキングなど適度に体を動かす。

 

 

◆パクスあれこれ~7 岡山井原分院   湯浅佳子

少し車を走らせれば滝もあります。
少し車を走らせれば滝もあります。

ブログやホームページでお知らせしていますが、岡山県井原市に岡山井原(いばら)分院を開設することになりました。

 

3.11以降、色々と思うことも多く、私と栄島の故郷でもある岡山県に小さな拠点を作ってみようという試みがスタートしました。今は空き家となっている私の実家を利用しての試験的な開院です。

 

開院と言っても、横浜での診療の合間に私たちが不定期に行ける範囲で診療を行います。

 

パクス本院(横浜)に通われている患者様たちも自然の多い場所でのんびりしたい、放射能の少ない場所でしばらく休息したい、という方々には宿泊場所などをお伝えして、岡山分院が皆様の休息や療養の場になればとも思っています。

 

 

川も綺麗で上流では泳げます。釣りもできます。
川も綺麗で上流では泳げます。釣りもできます。

結構な田舎ですが、自然豊かな場所です。車を少し走らせると、海(瀬戸内海)や川もあります。

 

2012年8月上旬(8月7日頃を予定)に開院予定です。どんな形で進んでいくのか、まだまだ未知数ですが、やれる範囲でやってみようと思います。どんな方向に進んでいくのかちょっと楽しみです。

 

分院開設の進展具合、開業日程などはブログやツイッターなどで随時お知らせしようと思います。

 

【お知らせ】

3月15日(木)~20日(火・祝)は岡山分院準備のため、岡山出張となりますので、臨時休診となります。

 

 

◆アロマ&美容鍼灸ルーム便り~10 ごあいさつ   森麗美

2月からアロマ&美容鍼灸ルームあおぞらルームを担当させて頂いております森麗美(もりれみ)です。もうご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、自己紹介をさせて下さい。
 
東京の日暮里で育ち、2年前に横須賀へ嫁ぎました。下町で育った影響か、幼い頃からお祭りが大好きでよく御神輿を担いでいましたが横須賀に住んでからは機会に恵まれず、海が近いことや主人の影響でサーフィンを始めました。
 
スポーツはどんな種目でも挑戦して来ましたがまさか自分がサーフィンをするとは思ってもみませんでした。自然相手のスポーツは日常のストレスを忘れさせてくれます。昇る太陽や沈む夕日、時には虹も見れます。「生きてるなぁ〜。」この感覚がたまらなく好きです。
 
頭でじっくり考えるよりもまずは行動に移して直感で物事を判断したりする性格のようです。ですので、時には失敗をしますが反省から立ち直りが早い方なので楽天的というか何というか…。
 
パクスにいらっしゃる患者様や先生方にも私のキャラを知って頂き、生活の中に笑顔の時間が少しでも増えればと思っております。宜しくお願い致します(^-^)/
 

◆小さなしあわせ~9 成長の季節編   寺田薫子

パクスでは「親子スキンタッチ教室」(主催:スキンタッチ教室よこはま有志)を随時開催しています。3月も開催され、賑やかに楽しいひと時を過ごしました。

 

スキンタッチは、「鍼灸師にできる子育て支援を」という目的で、ご家庭にあるスプーンや歯ブラシといった身近な道具を使って、小さなお子さんと保護者の方のためにツボ健康法をお伝えする活動です。

 

お母さんがスプーンで赤ちゃんの肌を撫でたりさすったりすることで、スキンシップにもなり、お子さんの体調を整えることができます。

 

小児はりがベースとなっていますので、疳の虫、夜泣きなど・・・病院に行くほどではないけれど・・・という困った症状にとても効果があります♪

 

スキンタッチ教室に来てくれる赤ちゃんの元気な顔を見ていると、大切に育てているお母さんの深い愛情を感じます。大変な時もありますが、小さな子供はやっぱり天使ですね♪

 

我が家の息子はもう高校生になり・・・ヒゲまで生えてきて背もとうに私を越えました。おう!とか、ウィッス!とかぐらいしか言わなくなってしまったヒゲ生えた息子を見ているとそんな頃があったことなど忘れそうになってしまいますが・・汗。

 

スキンタッチ教室に来てくれる赤ちゃんを見ていると泣き虫で甘えん坊だった彼の小さかった頃をふと思い出して心が温かになります。

 

朝、保育園の入り口で別れる時に、じゃね。バイバイ。と言うと、「あのね。かかちゃん。バイバイじゃないよ。また、夕方、会えるよ。」そんな可愛いセリフがつい昨日のことのように・・・。

 

小さな頃の思い出は、成長した今でも、時々、母親の心の中にふと現れてくれます。彼ももうそう遠くない時期に独り立ちし、親から離れて行くのでしょうが、思い出という過ぎた季節がなくなることはないんだなぁ。と思います。

 

そんなことを考えると、今日の一日一日はとても大切なんですね。いつか振り返った時に思い出せることがたくさんあるのは、生きる力をくれます。

 

子育て中のお母さん。どうか頑張ってくださいね♪

 

 

◆からだがよろこぶレシピ~7 春キャベツと油揚げの柔らか煮   吉井まゆ子

いよいよ冬も終わり、春がそこまでやってきました!

 

3月は、一年の中で陰から陽へと移行する時期です。気血の動きが活発になる夏に向けてしっかりと体力をつけていきたいですね。

 

旬の食材には生き生きとした気が溢れているだけでなく、その季節の体調を整える作用があります。旬の食材を積極的に食べるということはまさに健康への第一歩となるのです。

 

今回の食材は「春キャベツ」です。

 

食性は甘性(滋養強壮や止痛、デトックスなど)、平性(陰陽の偏りがなく穏やか)。そして、胃・腸・肝・腎と多くの臓腑に働きかけます。長く食べ続けることで結果的に、生命の源である腎を強め、脳や骨を養い胃腸を整え血行を良くし、五臓六腑を調和させる働きを持ちます。

 

一年中店頭に並ぶキャベツですが、この旬の時期に、特にたっぷりいただきましょう!

 

 

<春キャベツと油揚げの柔らか煮>


材料:
春キャベツ(1cm幅の細切り)約300g
油揚げ(せん切り)1枚
めんつゆ 100ml
酒 大さじ2
しょうゆ 適量


作り方:
1.ぴっちりとふたのできる鍋にキャベツ、油揚げ、めんつゆ、酒を入れ、ふたをしてごく弱火にかける。
2.約30分、とろ火のまま蒸し煮にする(火が強いと焦げやすいので注意。途中水分がなくなっていたら水を少量加える)。
3.最後に混ぜ返してしょうゆで味を整える。

 

 

キャベツは蒸し煮にすると甘い味が引き立ち、また火を通すことでかさがどっと減り沢山摂ることができ、一石二鳥ですね。油揚げのかわりに、あさりやベーコンを使っても大変おいしくいただけます。

 

 

【編集後記&お知らせ】

 

◎3月15日(木)~20日(火・祝)は岡山分院準備のため、岡山出張となりますので、臨時休診となります。

 

◎「岡山井原分院」ですが、患者様の中には「岡山井原」という地名が関東のどこかにあるのかなぁと思う方もいらっしゃるようですが(大岡山・・・的な感じで)、岡山県内の分院です。「岡山分院」としたほうが、首都圏に住む人たちには分かりやすいとは思うのですが、岡山の人にとって見れば、「岡山分院」とすると、岡山市内のイメージが強いので、どちらにも分かるように「岡山井原分院」としました。

 

◎花粉症の季節です。そして、まだインフルエンザにも注意ですね。東洋医学的な対策はこちら(花粉インフル)。

 

◎現在、パクスではスタッフを募集しています。詳細はこちら

 

◎どこか遠くに行きたいなぁ、綺麗な海と、綺麗な空気…と思っていたら、そんな素材(上)があったので使ってみました(^_-)