◆月刊*パクス・・・2011年6月号

【2011年6月号目次】

 

■はりきゅうステーション

 『四診合参(ししんがっさん)』栄島英剛

 

■からだのふしぎ

 『色と食欲の不思議な関係』坂東臣政

 

■パクスあれこれ

 『スキンタッチ教室・よこはま有志』湯浅佳子

 

■アロマルーム便り

 『アロマで応急手当て』鈴木英理子

   

■小さなしあわせ

 『抱っこの宿題編』寺田薫子

 

■からだがよろこぶレシピ

 『梅と味噌で解毒力・排出力UP』吉井まゆ子

 

■おすすめ

 『オススメ本の紹介』栄島英剛

 

■編集後記&お知らせ

 

◆はりきゅうステーション~4 四診合参

問診で小学生に「今週の体調、調子はどうだった?」と聞くと「ふつう」と返事が返ってくることが多いです。

 

子供からは「調子良いです」「毎日快適に過ごせます」とは返ってきません。

 

おそらく「調子よい」という概念がまだないのかもしれません。でも「治った」「痛くなくなった」「よくなった」とはちゃんと言ってくれます。

 

 

◆問診だけでない身体の診方、「四診合参」が

 東洋医学にはあります。

 

我々が行っている鍼灸治療は問診だけでなく、触って(切診)、診て(望診)、聴いて(聞診)、総合的に判断していきます。これを四診合参(ししんがっさん)といいます。

 

望診(ぼうしん)とは・・・・

目を使って、顔、全体の皮膚、舌の状態などを診ていきます。

 

聞診(ぶんしん)とは・・・

耳と鼻を使って、声の調子や、臭いなどを診ていきます。

 

問診(もんしん)とは・・・

問いかけること。患者さまの口から現在の心身の状態を聞き出します(先ほどの小学生にしたのが問診です)。

 

切診(せっしん)とは・・・

直接体(脈、お腹、ツボなど)に触れて診ることです。

 

これらの4つの診方から得られた情報をもとに心身全体の状態を把握して「なぜトラブルが起きているのか」「今の身体の状態はどうなっているか」を判断していくのです。

 

 

◆「ふつう」でも四診合参で

 どのレベルかを把握していく。

 

なので「ふつう」と答えられても、本当に「ふつう」なのか、どのレベルの「ふつう」なのかをしっかり判断して治療しています。なので例え「教えない」と答えられても皆様のお身体の状態を判断して治療できるのです。

 

担当:栄島

 

◆からだのふしぎ~4 色と食欲の不思議な関係

 

◆皆さんは色が食欲に与える影響について

ご存知ですか?

 

街を歩いて看板をよく見ると、ファミリーレストランやハンバーガーショップ、牛丼屋などの店の看板には赤やオレンジ、黄色など暖色系の色が多く用いられていることに気付きます。

 

また、スーパーの生鮮野菜コーナーでは、トマトや赤ピーマン、林檎といった暖色系の食材をどこに置くか、その配置しだいで売り上げが違ってくるため、店員はものすごく気をつかうといいます。

 

 

◆飲食チェーンの看板しかり、スーパーしかり、

なぜそんなに暖色系の色にこだわるのでしょうか?

 

その理由は、人間は赤やオレンジなどの暖色系の色を見ると、食欲が増進するからです。

 

食欲が増進すれば、飲食店に入って何か食べたくなる、スーパーで沢山食材を購入してくれる。そんな心理作用を狙って暖色系を使っているんですね。

 

そもそも、なぜ暖色系の色を見ると食欲が増進するのかというと、暖色系の色は、脳が空腹を感じ食べることを指令する摂食中枢を刺激したり、内臓をコントロールしている交感神経を刺激して活発にする作用があり、その結果、アドレナリンが分泌されて胃腸の働きが活発になるからです。

 

  

◆食欲を増進させる色があるということは、

当然食欲を減退させる色もあります。

 

それは、青や紫、黒やグレーなどの寒色系の色です。これらの色は、副交感神経を刺激する働きを持つため、食欲を減退させると言われています。

 

スーパーで買い物をして肉か魚か迷っていても、「やっぱり肉が食べたい!」と思うのは、この色の作用のためかもしれません。

 

このように、食欲と視覚(色)はとても関係が深いのです。皆さんも美味しい食卓を囲むために、料理の色や食器、テーブルクロスの色など、身体の仕組みに基づいた工夫をしてみてはいかがでしょうか。

 

担当:坂東

 

◆パクスあれこれ~4 スキンタッチ教室・よこはま有志

スキンタッチ教室・よこはま有志は、このスキンタッチ健康法を『横浜でもっと広めたい』と、鍼灸師のボランティア団体、東京スキンタッチ会に所属する有志が集まって結成されました。

 

横浜市周辺でスキンタッチ教室を開催したり、教室依頼を受けた場所に講師を派遣したりなどの活動を通してスキンタッチの普及活動を行っています。

 

 

◆スキンタッチって何?

 

スキンタッチとは、乳幼児期のお子さんの体調を整えると共に、親子のスキンシップにも役立つ東洋医学の『小児はり』をベースにしたご自宅で出来る健康法です。

 

当治療室のスタッフ有志もこの活動に参加しております。中でも寺田先生は、『東京スキンタッチ会』の立ち上げに関わり、今でも中心メンバーとして活躍なさっている、スキンタッチのスペシャリストです。

 

 

◆震災後、横浜で私たち鍼灸師にできること。

 ~子どもたちを放射線から守る~

 

震災後、このスキンタッチを通して何か私たち鍼灸師がここ横浜で何かできることはないか模索しています。

 

その一つが福島の原発事故による放射性物質の汚染。ここ横浜でも日々の生活に不安を抱えていらっしゃる方々はは少なくありません。

 

放射性物質の汚染はこれから大きくなっていく未来を担う子どもたちに大きな重荷を背負わせてしまう結果になりそうです。そして、子どもたちを守るために、今、鍼灸師として何かできることがあるはずだと思っています。

 

 

◆スキンタッチで心と体の安定を図り、

 放射性物質から身を守る

 

ママやパパ、おばあちゃん、おじいちゃんがご自宅で優しい声をかけて行うスキンタッチ健康法は何より子どもたちの心身の安定につながります。

 

子どもたちを放射線から身を守るためには、まずは子どもたちの心身のバランスを整えていくことは大切なことです。

 

今年の夏は、このような視点からも、パクス、よこはま有志が様々な団体とコラボしてスキンタッチを広めていく予定です。

 

コラボ企画の詳細はスキンタッチ教室・よこはま有志のHPをご参照ください。

 

担当:湯浅

 

◆アロマルーム便り~4 夏の虫除け対策

暖かくなったらやっぱり蚊が出てきましたね。そこで今回は蚊対策アロマです。赤ちゃんに使える蚊除けパッチにも用いられているユーカリレモンを使用します。

 

 

◆虫よけスプレー
 

【ユーカリレモン(ユーカリシトリオドラ) 9滴
ラベンダー 9滴、ゼラニウム 5滴、エタノール 10ml、精製水 90ml】

 

エタノールに精油を混ぜ合わせてから精製水を加えます。

 

 

◆虫よけジェル

 

日焼け後に使うアロエジェルをベースにして作ります。オイルはあればホホバオイルを。

 

【ラベンダー 10滴、ティーツリー 10滴、ユーカリレモン(ユーカリシトリオドラ)2滴、オリーブオイル 10ml、アロエジェル 20g】

 

オイルとジェルを白っぽくなるまで混ぜ、精油を加えます。6歳以下のお子さんには精油の量を半分にしてください。

 

シトロネラという精油にも昆虫忌避作用があります。ユーカリレモンのほうが成分が濃いので、こちらを使用しましたが、お好みでどうぞ。

 

パクスの受付でも虫よけスプレーを販売します!

 

担当:鈴木(アロマルーム責任者)

 

◆小さなしあわせ~4 抱っこの宿題編

◆パクスの小さなお友達は

元気に毎日を楽しく過ごされてますか?

 

この春、幼稚園に入ったお友達や、小学校に入学されたお兄ちゃん、お姉ちゃん。

 

新しい環境で新生活をスタートさせた子ども達も多いでしょうね♪

 

 

◆パクスで、そんな子どもたちを見ていて思い出したこと。

 

息子が小学校に入学してしばらく経った頃、ちょうど、こんな季節だったと思います。学校から「抱っこの宿題」というのが出されました。。

 

なにをするかと言えば、、、、

「お父さんやお母さんに、しっかり抱っこしてもらって来てください。」

と、ただそれだけ。。(笑) 

 

4月、5月と、夢一杯で、新しい環境で、生き生きとがんばってきた子ども達。「楽しい」と同時に、「緊張」もしていることでしょう。

 

先生は、そんな気持ちを分かってくださって、「抱っこの宿題」を出されたのでしょうね・・・。

 

また、親も、子どもたちが新しい環境に子どもが早く慣れるように・・・

 

忘れ物はないかしら?
学校では新しいお友達はできたかしら?
寝坊しないで遅刻しないで通えるかしら??

 

と子どもを思うあまりに、お母さんも少し余裕を無くしている頃なのかも知れません。

 

「抱っこの宿題」。

 

 まるで、小さな赤ちゃんのように、久しぶりに子どもを膝の上に乗せてみると、息子も私も、すーっと、ほっとしたことを思い出します。

 

ゆっくり進んで行けばいいんだね。。。って。

 

  

◆大人になっても、時々は「抱っこの宿題」が必要ですね。

 

3月11日のあの日から、ずっ~と緊張が続いている暮らしを余儀なくなれている方、ご家族や家、多くのものを無くしてしまわれた方、いろいろな方がいらっしゃると思います。

心」が迷子になってしまいそうになっている方、孤独を感じて不安になってらっしゃる方。皆さんに「抱っこの宿題」があればいいのに。。。


・・・でも、あの日以来、少し日本が変わったような気がします。

 

前よりも、バスや電車の中で、席を譲る光景を目にすることが多くなったような気がします。

 

少しぐらいの距離なら歩いて行こうとする人が増えたような気がします。

 

駅が薄暗くても、エスカレーターが止まっていても、文句を言う人を見かけません。

 

政治の世界は、、「自分のことばかりだなぁ」と、うんざりすることも多いですが、・・・・・・でも、庶民は、みんなが心でしっかり「抱っこの宿題」をやっている。

 

そんなことを思う時、「やっぱり日本は美しい国だ。。。」と思うのです。

 

私の小さな幸せです♪

 

もし良かったら・・・皆さんも、お子さんや大切なご家族と「抱っこの宿題」やってみてくださいね♪

 

担当:寺田

 

◆からだがよろこぶレシピ~1 梅と味噌で解毒・排出力UP

 

原発事故から三ヶ月が経ち、一見平和を取り戻したような雰囲気ですが、引き続き食べ物には細心の注意が必要です。

 

特に、妊娠中やこれから妊娠を望む方、そしてもちろん子供達を守るためにも、少しでもリスクの低い安全な食べ物を選びたいものです。

 

私が今一番気をつけているのが 「解毒・排出効果のある食べ物を摂取する」ということです。色々ある中で、今回は「味噌」と「梅干し」のとっても簡単シンプルなレシピをご紹介します。

味噌は、微生物を再生させる食べ物で、解毒力が強く放射線物質の害から身を守ってくれます。 更に身体を温めたり造血作用もあります。

 

そして、梅も同じく微生物を再生させ、代謝を活発にし、老廃物を身体に残しません。梅雨の季節、梅は食中毒を防ぐものでも有名ですね。少しずつを毎日、欠かさずとりたいものです。

  

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◆ねぎ味噌

 

【材料】

 ねぎ(青白両方)400g・味噌(できれば豆・麦半々)50g・水50ml

 ごま油大さじ1・ごま大さじ2

 

【作り方】
 鍋にごま油を熱し、小口切りにしたねぎを青い部分、

 白い部分の順に炒める。

 

完全に色が変わったところで分量の水を加えたみそを入れ弱火にし、汁気がなくなるまで煮る。

 

全体を混ぜ合わせ、ごまをまんべんなくふりかけて出来上がり。

 

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◆梅醤番茶

 

【材料】

 梅干し中1個・醤油小さじ1と1/2・しょうが汁2,3滴

 三年番茶150~200ml

 

【作り方】
 梅干しを湯飲み茶碗等に入れて箸でよくつぶす。分量のしょうが汁と

 醤油を加え、煮立った番茶を注ぎ熱いうちに飲みます。

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簡単過ぎて料理とは言えないようなレシピ!ですが、私はよく作っています。

 

ちなみに梅醤番茶は、材料が全て入った、お湯と混ぜるだけのものも、自然食品店などで売っています。忙しい朝などに便利ですね。

 

担当:吉井

 

◆おすすめ~4 オススメ本の紹介

amazonでも購入できます。画像にリンク貼ってます。
amazonでも購入できます。画像にリンク貼ってます。

この本はお世話になっている漢方のドクターに紹介されて読みました。

 

字も大きく、文章も読みやすく、簡単に読めます。中学生でも理解できると思います。

 

紹介してくれたドクターはご自身で100冊購入して、みんなに配っているとのこと。

 

この本の良い点としては、原発の批判ばかりしているのではなく、代替案も提示しているし、根拠となるデータの出所を示しているところです。

   

 

題名:原発に頼らない社会へ

著者:田中優

発行:株式会社武田ランダムハウスジャパン

価格:1,050円

 

担当:栄島

 

 

【編集後記&お知らせ】

 

◎6月号の発信の時期があっという間に来てしまいました(^_^;)最近とっても忙しいですが、やれることを一歩一歩無理なくと思ってやってます。

 

◎鈴木先生が提案するアロマの虫除けスプレーお勧めです。天然の精油で作るので安全です(^_-)

 

◎6月は『パクスお茶会~子どもたちを放射性物質の汚染から守ろう』『パクスクラブ~不妊治療を経験してママになった方々の支え合いサークル』を開催します。詳細はパクス交流広場をご参照ください。

 

◎吉井先生の連載『からだがよろこぶレシピ』が今月号から始まりました。吉井先生は料理が大好きなので色々な健康レシピを紹介してくれると思います。お楽しみに。パクスブログ“パクス徒然日記”でも放射線から身を守る術を色々とお知らせしています。

◎パクス周辺(横浜市西区)の放射線量の測定を始めました。反響はとても大きく、パクスの患者様だけではなく、関心を持つ多くの方々がサイトを訪れてくださっています。測定値はパクスHP(お知らせのページ)やツイッターで基本的に毎日発信。測定値を見ると横浜も年間1ミリシーベルトは超えるんだろうと実感します。

 

◎先月号でやたら月の挿絵が使いたくなったというお話を書きましたが、鈴木先生から「生理じゃないんですか?」と言われ、よく考えると生理が近づいていた時期でした。 そういうことってあるんですね。不思議\(◎o◎)/!

 

ゆあさ

 

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